HEnDAディベート論題解説資料
R3年度のHEnDAディベートの論題解説を行いました。参加できなかった方のために示します。
1 論題についての説明資料。
HEnDAが配布している資料に日本語訳をつけたものです。
https://kakoeiken.com/wp-content/uploads/20210424_henda-topic-tentative-20210303.docx
2 国土交通省のサイト
国土交通省のサイトです。基礎的なQ&Aや移転費用(3つの候補地別)などが出ています。ディベートの資料は、まずはここで探すべきでしょうし、またこのサイトに載っていることは基礎的事項となると思います。
https://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/index.html
3 Planについて
Planについては、以下のような文になると思われます。下線部には候補地のいずれかが入ります(Planが示されなかった場合には、岐阜が候補地となります)。「2035年まで」というのは実は割と適当ですが、10年から15年は移転にかかると思われますので(インフラを整えたりする時間が必要です)、妥当ではないかと思います。これ以外に付け加えることがあるとしたら、予算をどの程度用意するかなどでしょうか。ただ、Planで例えば10兆円と言ったからお金は大丈夫!とはならないので注意してください(日本政府は負債もあり、そのお金があるかどうかは1つのトピックとなる可能性が大きいです)。
Plan: The Japanese government will relocate its capital functions to ___________ by 2035.
4 ADs/DAsについて
研修会では、東京一極集中のこと、経済的効果(効果にはプラスとマイナスがあります)、災害などのリスクヘッジの3点が大きな論点になりそうだという話をしました。よく社会のリソースは4つあると言われます。それは、情報(information)、お金(money)、時間(time)、人材(human)です。首都移転がこの4つにどのような影響を与えるのか考える必要があります。また、江戸が首都機能を担うようになってから400年ほど経っていることを考えると、短期間のADs/DAsだけでなく、50年、100年、500年ぐらいのスパンのADs/DAsを考える必要もあるかもしれません。
まずは、主要論点が下記に出ているので、読んでみると良いと思います。
https://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/relocation/qa/qa_step2_05_01.html
ただし、現在では、COVID19が社会に大きな影響を与えています。そのため、これまで行われてきた首都移転と現在の首都移転のディベートは見方を変える必要が出てきます。下の資料などを参考に、首都移転とどのような関連があるか考えてみましょう。
コロナ禍後の社会変化と 期待されるイノベーション像(METI)
5 春大会に向けて
春大会が5月に行われますが、質問で出た宮内庁と日本銀行は例外として扱うと考えておいてください(基本的にはこうですが、まだ暫定的です。詳しくは大会のWebサイトを参照してください)。前者はHEnDAの文書に従います。日本銀行については行政的役割を担う側面もありますが、法人であること、経済的中心は東京という概念に従い、移転しないものとして春大会では扱う予定です。
【他の参考になるサイト】
次は研修会では挙げませんでしたが、参考になると思います。
1 Nikkei Onlineの記事 割と新しい記事です。
https://asia.nikkei.com/Politics/Japan-debates-creating-backup-city-to-capital-Tokyo
2 Japan timesの記事
https://www.japantimes.co.jp/opinion/2016/09/07/editorials/relocating-government-functions/
3 メリット・デメリット 少し古い記事ですが、まとめが出ています。
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2012/07/38.pdf